この映画館で映画を観ながら
微笑みが自然とこぼれ、そして、涙がひとつぶでも頬を伝うようであるならば
たとえ、月日がどれだけ無慈悲に流れていってしまうものだとしても
そしていま、時代がどれほど荒んでしまっているのだとしても
まだ大丈夫。
希望はあるのです。


(チャールズ・チャップリン;「キッド」1921年)





前口上


昭和32(1957)年、群馬県内には87の映画館があったといいます。

前橋市の中心市街地にも9館あったそうで、入場者は1年でなんと294万人。当時の前橋の人口が17万5千人で、映画を観ていたのがその半分だとしても、ひとりが1年に34回は、暗がりのなかで目を開けながらそれぞれの夢を見ていたことになります。


そこには、どんなに遠い地域からも、友だちと朝早くに歩いて出かけ、観る前にお気に入りの喫茶店でコーヒーを飲み、入場券を買って階段を駆け上がり、席を選んで始まるまでのひと時を過ごし、いよいよ本編の開始に息をのみ、「END」のあとの余韻に浸って、外に出た瞬間にそのまぶしさに顔をしかめ、とっておきのお店まで散歩をし、また歩いて帰りながら今日の物語を反芻するといった数々の出来事があったということでもあるのでしょう。


こうした営みの集積が思い出をつくり、結果として街への誇りや詩情などへもつながっていきますが、最近の映画を観る場所となると、特別な思い出にもなることが乏しいような気がしてなりません。


いま、県内の映画館は9館。そのうちショッピングモール内にあるシネマコンプレックスが8館を占めます。


「観ておかないと時代の空気に乗り遅れます」という観念に煽られて、同じような新しい町の、同じような空間で、同じような作品を、同じような人たちと観ることは、感じ方や想像する事までもが同じようになってしまいそうで、なんだか怖かったりもします。


映画を映画館で観るという記憶は、数々の映画館の、そして「街」のそれぞれの人の思い出にいつでもつながっていて欲しいと心から思います。


また、郊外型の映画館だけでは、子どもやお年寄り、障害をもつ人たちや、車を持たない人といった社会的に弱い立場にある人たちの、映画を観る機会を確実に奪ってしまっているのも現実です。


同時に、増え続けるシネコンだけではスクリーン数は増えても上映作品は減り続け、地方における映画を中心とした文化的環境の過疎化と、大都市との文化享受の機会の格差もじわじわと広がってきています。



今ほど、映画館は街を、街は映画館という場所を必要としている時はないのではないでしょうか。




かつて共にあった場所が ひとつひとつなくなろうとしています。
家庭の茶の間。街の喫茶店。本屋さん。映画館。
そして、子どもたちとお年寄りの絆。

シネマまえばしは
新しいものを作ろうとしているのではありません。
ただ 昔からあるものを 昔のままに 守っていきたいと思っています。

子どもたちの 子どもたちの 子どもたちのために





2009年10月 前橋芸術週間


シネマまえばしは、今では全国でも数少ない街なかの名画座映画館。
ロードショーが終了した映画や過去の名作を厳選してお送りいたします。
また、デジタルシネマ化されるシアター0(ZERO)は貸し館としても利用できます。ふたりだけの映画上映から、落語会やミニコンサートにトークショー。使い方は自由です。
みなさんの想像する力をお待ちしています



2006年1月に惜しまれながら閉館した「前橋テアトル西友」(1987年開館、19年間で通算870作品を上映)跡を、市民映画館として再生していくことを目的に、2008年1月に前橋市による事業者公募を経て市民文化団体「前橋芸術週間」(現在、NPO法人申請中)がその運営を一任されました。

新たに「シネマまえばし」と名付けられ、2009年12月4日(金)の開館を目指し着々と準備を進めています。「シネマまえばし」は、官と民との新たなパートナーシップ・プロジェクトとして、また、地域における消費拡大や少子高齢化、空き店舗対策等の社会の持つ課題に対して、中心市街地の映画館という場を利用して、「文化的に地域に貢献するために何が出来るか」と構想されます。

「シネマまえばし」は、映画を核としたコミュニティ・アートの拠点づくりに向けて、シアター1(ONE・56席)を利用して地方では珍しい名画座としての常設上映(「名画座でいこう !! シネマまえばし開館40連発」として成瀬巳喜男・マキノ雅弘・溝口健二・川島雄三・小津安二郎監督等の特集上映。「女優;田中絹代・高峰秀子・原 節子特集上映」「アジア シネマ ウィーク;追悼。ヤスミン・アハマドとアジア映画の巨匠たち 1」「映画の國プロジェクト」等をオープニング上映として予定)。また、デジタルシネマ化されるシアター0(ZERO・116席)を利用して、東京国立近代美術館フィルムセンター等と連携、「忠治旅日記」(活弁・ピアノ伴奏付き)を、オープニング上映として予定。県・市教育委員会、前橋こども図書館等と連携、映像教育の一環としての「こども 映画上映会」、前橋フィルムコミッション等と連携「松風座・歴史的名作の特集上映会」、地元新人作家の発表や地域上映団体による貸館上映会。映画以外のコンテンツを利用してのオペラやダンス・演劇などの舞台芸術、落語やコンサートなどのライブ映像の上映、また、仮設ステージをも利用して、中心商店街や地元大学・商工会議所と連携して様々な事業の実施、ミニコンサート・落語会・朗読会・ひとり芝居・講演会・シンポジウム・ワークショップ等を開催していきます。

また、館内ギャラリー、シネブティック「カイエ」において地元作家や上映作品に関連した作品や書籍の紹介。そして、アウトリーチ活動として地域の学校・病院、商店街のアーケードや空き店舗、映画館に行けない人たちのための移動上映も積極的に行っていきます。


【前橋芸術週間とは】


前橋市を中心に様々な芸術文化や街づくり活動に参加する市民が、地域におけるコミュニケーションの再生を目的に1985年から活動を始める。1998年、前橋中心市街地の空き店舗を改装、ギャラリー・レジデンス・事務所機能を備えた「空想現代美術館IMOCA」を開設、これを機に組織化。企画および団体名と して「前橋芸術週間」と名付ける。
「社会の芸術化・芸術の社会化」をコンセプトに、様々な芸術的な行為を広く地域に紹介。市民の中に新たな想像力、関係性、価値観が生まれていく一助となることを願い、事業を企画、運営。
事業分野は、美術・演劇・ダンス・映画・音楽・障がい者芸術と多岐にわたり、その都度その分野に興味のある市民が新たにボランティアとして参加している。
2009年、NPO法人化。前橋中心市街地の旧テアトル西友を名画座映画館として再生・運営していく事が決定している。
代表;小見純一  構成員;37名(2009年9月)



劇場案内


【劇場案内】

名  称 
シネマまえばし cinemaMAEBASHI
住  所 
群馬県前橋市千代田町五丁目1番1 前橋プラザ元気21・別館3階
      (旧前橋西武ウォーク館 旧テアトル西友)

開館予定 2009年12月4日(金)
運営主体 
前橋芸術週間 (現在NPO法人を申請中) 代表理事;小見純一

劇場性格 
街とともにある映画館  名画座(和洋上映) / 多目的シアター
開館日  
毎週(金・土・日・月曜日) 4日間 + 祝日
開館時間 
10:00am - 10:00pm (プログラムによって変更されることがあります。)
座席数  
シアター1;56席(階段式) 
     
シアター0(zero);116席(スロープ式) + 多目的ステージ(幅 5.4m × 奥 3.6m)
座席   
仏・キネット社製
総床面積 
392.05㎡(118.8坪)
スクリーン数 

スクリーンサイズ 
シアター1;1.43 × 3.35m  シアター0(zero);1.95 × 4.58m
                  ※シネマスコープ・アメリカンビスタ・ヨーロピアンビスタ・スタンダード

映写機  
シアター1・0(zero);35mm シネフォワード / シアター0にデジタルシネマ設備を配備。
音 響  
シアター1;ドルビー    シアター0(zero);SR・DTS
スピーカー 
シアター1;エレクトロヴォイス    シアター0(zero);JBL

theater1.jpgシアター1(ONE)

theater0.jpgシアター0(ZERO)


シネブティック "カイエ" (映画・芸術関係セレクト・ブックショップ)
ギャラリー / カフェ
 (ドトールコーヒーの自販機・ロバのドーナツ屋)併設

全席自由席・入れ替え制

駐車場 無料(4時間まで);
前橋元気プラザ21・別館駐車場。(3時間以上利用の場合は各自ご負担下さい:1時間100円)

カフェ壁画・キャラクター・シネクラブ会員証 表紙絵;
荒井良二(絵本作家)
オリジナル フォント / ロゴ デザイン;
Maniackers Desin 佐藤正幸
ロビー改装デザイン;ポライト デザイン オフィス 大橋洋介


平面図


plan.jpg

アクセス

map.jpg

電車で
JR両毛線 前橋駅北口より徒歩10分 上毛電鉄 中央前橋駅西口より徒歩5分
バスで
マイバス北循環・南循環27『坂下』バス停下車 徒歩3分 マイバス共通1「銀座イベント広場」バス停下車 徒歩3分 各路線バス『本町』バス停下車 徒歩1分
お車で
東京方面より;
関越自動車道 前橋インターより国道17号・50号を経由、約15分



シネマまえばし


群馬県前橋市千代田町五丁目1番1
前橋プラザ元気21・別館3階
(旧前橋西武ウォーク館 旧テアトル西友)

オープン

2009年12月4日(金)
※ プレオープン / 事務局開設;10月30日(金)

お問い合せ

前橋芸術週間
群馬県前橋市敷島町240-41
フリッツ・アートセンター内 シネマまえばし準備室
TEL:027-235-8989 FAX:027-235-8990
URL:http://www.f-ritz.net/
E-mail:info@cinemamaebashi.jp

プログラム

MENU

ARCHIVE

ENTRIES

PAGE TOP▲